チュートリアル

RX 11の選び方【ポスプロ学園】

2024.12.25

iZotope RX 11には「Elements」「Standard」「Advanced」と3種類の製品があります。
どのエディションのRX 11が、どんな目的の方に向いているか解説していきましょう。

RX 11 Elements

RX 11 Elementsはプラグインのみの製品でエディターはありません。DAWや編集ソフトなどと一緒に使用する製品になります。
Elementsには、高度なノイズリダクションが簡単にできる「Repair Assistant」や、バックグラウンドのノイズ処理が簡単にできる「Voice De-noise」も含まれているので、Elementsだけでも簡単に高度なノイズリダクションをすることができます。
以前のElementsより強力なノイズリダクションが可能なので、Elementsユーザーの方が買い換えられるのにも良いでしょう。 

RX 11 Elementsが向いている方

・DAWや映像編集ソフト上で、ノイズ処理のみをしたい方
・RXがはじめて・初心者の方
・以前のElementsを使用していて、ノイズリダクション性能を上げたい方
・低予算で抑えたい方

RX 11 Standard

RX 11 StandardはElementsでは付属していないエディターが含まれています。
その他、ラウドネス調整やMusic rebalanceなどの、ノイズリダクション以外のモジュールが、数多くのモジュールが使用できます。
特に、RX 11 Standardから含まれるようになった「Dialogue Isolate」は、非常に強力なノイズリダクションモジュールです。誰でも簡単に音声からノイズを強力に軽減することができます。

RX 11 Standardが向いている方

・エディターを使用して色々な編集をしたい方
・ノイズ処理以外のモジュールも使用したい方
・ラウドネス調整がしたい方
・音楽製作に使用したい方
・Dialogue Isolateを使用したい方
・RX Connectを使用したい方

RX 11 Advanced

RX 11 AdvancedはRX 11全ての機能が備わっています。
音声処理を仕事にしている多くのプロの方々に使われています。
RX 11 AdvancedにはStandardには含まれていない、音声処理に特化したモジュールが含まれています。
Advancedのみに含まれているLevelerは、簡単に音声レベルを揃えることができます。Youtuberの方や動画の編集をされている方が、効率よく音声編集をすることができるモジュールが、Advancedには多く含まれています。

RX 11 Advancedが向いている方

・動画などの映像コンテンツの音声編集をするために使用する方
・時間や手間をかけず、簡単に音声編集をしたい方
・サラウンドの音声編集をする方
・強力なノイズリダクションが必要な方
・音質にこだわったノイズリダクションをしたい方

最後に

RX 11 は全てのエディションでノイズリダクション性能が向上し、以前のバージョンユーザーの方にもメリットの多いアップデートになっています。フリートライアルもありますので、一度使用してみてから、どのエディションがよいか検討してみるのも良いでしょう。