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SPIRE × SPYAIR  iZotopeスペシャルインタビュー

2021.05.29

2021年4月、SPYAIRのMOMIKEN氏(Bass)、KENTA氏(Drum)に協力いただき、STUDIO NOAH駒沢店様にて発売前のiZotope Spire Studio Gen 2によるテストレコーディングを行った。
普段からiZotopeソフトウェア製品、並びにSTUDIO NOAHを利用しているというお二人に、新製品とスタジオのインプレッションを語っていただいた。

『SPYAIR プロフィール』
2005年愛知県で結成。IKE(Vocal)/UZ(Guitar&Programming)/MOMIKEN(Bass)/KENTA(Drums)から成る4人組ロックバンド。
2010年のメジャーデビュー以降積極的なリリースと圧倒的なライブパフォーマンスで人気を博す。
2018年には世界23都市で開催のワールドツアーを完遂し、海外にも活躍の場を広げている。また毎夏、富⼠急ハイランド・コニファーフォレストで開催している単独野外ライブ“JUST LIKE THIS”には、国内外から15,000⼈のファンを動員。今年は7月17日(土)に開催を予定している。
SPYAIR OFFICIAL WEBSITE: https://www.spyair.net/

MIスタッフT(以下T):今日はレコーディングに協力いただきありがとうございます。最初に収録データを聴いた時の率直な印象を聞かせてください。

KENTA(以下K):シンプルにすごいな、と思いました。
ドラマーの立場で言えば、個人でドラムを録音する場合はハンディレコーダーやSHURE SM58マイクを2本で録音、もしくはスマホで録音となります。
マイクの位置や立て方にも左右されてしまい、初見のミュージシャンは思うような音は録れません。その点このSpire Studio Gen 2は単体で床における形状なので、キックの低音収録なども形から解決していると感じました。実際に低域の再現性に驚きましたね。
例えば本体内蔵マイクで低域を、外部マイク1本でスネアなど高域を捉える形で収録することも出来ますからドラマーとして助かりますね。

Drums : コンデンサーマイクLEWITT LCT240 + SPIRE STUDIO Gen 2で収録

Media Integration Staff · Drums (iZotope Spire Studio Gen2 × LEWITT LCT240Pro)

T:今回KENTAさんのドラムを収録しながら低域の再現力と同時に、ドラム収録の場合は内蔵マイクと外部マイクの使い分けが重要だと感じる結果だったと言えます。


※内蔵マイクの場合、マイク感度が高いためドラムのすぐ側に置くのは推奨していない。

MOMIKEN(以下M):そうですね、ポータブルレコーダーなのに低音の明瞭感が思ったよりもありました。ハンディレコーダーや携帯端末では逆に低音がとれないものが多いですよね。

K:そういう意味ではドラムよりもベースの音の方が驚きましたね。

M:アンプの前に置いて録るだけでこのクオリティは凄いですね。ただ今回のようにアンプの目の前に床置きだとやや低域を拾いすぎてしまった印象もあるため、何か物の上などに置いた方がより良い結果になると思います。
あと試聴前にOzoneのマスターアシスタントのような機能(Enhance機能)を使うことで、ベースに音圧が出てくるのも印象的でした。

Bass : Orange AD200Bの前にLEWITT LCT240×1を立てSpire Studio Gen2で収録

Media Integration Staff · Bass (iZotope Spire Studio Gen 2 × LEWITT LCT240Pro)

Bass : Orange AD200Bの前にSpire Studio Gen2(本体内蔵マイク)を床置で設置

Media Integration Staff · Bass (iZotope Spire Studio Gen2 ※Amp前に床置)

T:Spire Studio Gen 2本体の内蔵DSPによるEnhance処理後の試聴ではベースの低域が締まって、音にスピード感が出るのが我々もわかりました。設置面ではリビングテーブルに気軽に置いて使っていただけるようデザインに仕上がっていますが、スタジオなど大きな音を収録する場合はやはり設置位置が重要ですね。

Drum & Bass (ラフミックス後に本体DSPによるEnhance機能オン)

Media Integration Staff · Drums&Bass – Enhanced (iZotope Spire Studio Gen2)

K:実際スタジオだけでなく宅録にもとても使えそうですね。
自分たちはPC開いてDAWを立ち上げるのが普通ですが、スマホベースの若い世代は億劫だと思います。宅録は特にこれ1台で未来が広がると思います。

T:そうですね、月額500円のSpire ProアプリではRXでバックグラウンドノイズを消すことも可能なので、収録環境の整っていない宅録の方でも多いに活躍できます。


※Spire ProアプリではWIFIネットワークに接続することでRXによる自動ノイズ除去機能が使用できる。

M:ちなみにこのSpire Appでは、今録音したトラックを部分的に差し替えることはできますか?

T:パンチインはできますが、ロケーターの位置を手で合わせてそこから手動で録音する形ですね。Loopトラックや波形移動などDAWに近い編集機能が今後つけば便利だなと我々も思います。

K:ソフトウェア(App)の性能なので今後アップデートできますよね。

T:そうですね、実際に2週間に一回くらいのペースでアップデートしています。
今月もアプリからクラウドバックアップが取れるようになり、どのiOSデバイスからもセッションにアクセスできるようになりました。編集機能など細かいユーザビリティもリクエストしておきます。

K:バンドでなくとも弾き語りがメインのミュージシャンは楽器とこれ1台で本当に十分だと感じました。しかもiZotopeのソフトウェアRX 8が使える環境があれば、そこから更にVocalだけを分離できてしまうわけですよね。これは良い意味でミュージシャンをダメにしますねw


※RX 8 Standardに搭載のMusic Rebalance機能では既存楽曲を(Vocal/Bass/Percussion/その他に)分離が可能

T:ありがとうございます(笑) 本当によくiZotope製品はミュージシャンをダメに、とかエンジニアをダメにとか言われます(笑) あくまでアシスタントで、そこから先の個性はクリエイターご自身でと言い続けるしかないですね。
(※iZotopeではあくまでアシスタント機能と呼んでおり、人間がやらなくても良い箇所をAIに行ってもらい、クリエイティブさが必要な部分を人間が行うというスタンスで製品を開発している)

M:わかります。自分はiZotope製品をとても好んで使っていますが、ハッキリ割り切って使っています。自分は曲を作りたい人間だから、「曲作り」に時間をかけたい。音を詰める作業はいわば餅屋に任せたい。僕の作業じゃなくて良いわけです。 その点iZotopeのプラグインは最速でアシストしてくれます。

K:自分もOzone 9をとても重宝してます。

M:自分はNeutron 3もNectar 3も物凄く差します(笑)
このSpire Studio Gen 2も無指向マイク内蔵でマイキングを考えずに使えるから、iZotopeプラグインと同じように、曲を作ってアイデアを具現化するための最短ルートを提示してくれているのが一番の強みですよね。

K:ある意味「ミュージシャンをダメにする」というのは物凄い”褒め言葉”ですよね。
実際使い方次第でダメになるなら、その人のせいだと思います(笑)

T:確かに(笑) クリエイティブのための最短距離を提示するのはiZotope社のコンセプトそのものです。今回お二人に『A.I.が作業をアシストすることについてどう感じますか』という質問も用意していましたが、もう答えていただきましたね(笑)

K:A.I.含めて、全てはユーザーの使い方次第ですね。

T:今回収録にスタジオノア駒沢店様を使用させていただきましたが、スタジオの印象はいかがでしょうか。

K:スタジオノアさんは僕らがいつも使っているスタジオなので、良くなかったらこんなずっと使ってないです(笑)

M:そうなんです、本当にいつも使っています。
上京組だったので、初期は都内でどのスタジオがいいかと探しましたが
早い段階でスタジオノアで落ち着きました。

K:スタジオノア に今後iZotope Spireも設置されていたら、より抜け出せなくなりますね(笑)
実際に僕らがノアを選んでいるのも、『練習』という目的があった時にすぐ入って練習ができるからです。スタジオのスタッフさんが自分以外の片付けは負担してくれますし、”NOAH精神”のようなものがすごい好きですね。

T:本当にそうですよね、実際にSTUDIO NOAHさんとiZotopeのコラボキャンペーンが間も無く始まりますので、多くの方にSpire Studio Gen 2、そしてNOAH精神を体験してほしいと思います。
それでは最後に『自分の音楽を生み出して発信したい』と考えているミュージシャン達にお二人からメッセージをいただいても良いでしょうか。

K:僕らミュージシャンはとにかく最短で練習をして、終わったら最短で帰って別の仕事をします。スタジオノア も、iZotopeも、そのための最短ルートを提示してくれます。
音楽がやりたくて、作曲がやりたくて、バンドがやりたくて。A.I.だろうが何だろうが、そのために最短で実現できる方法を身につけるべきだと思います。つまり頑張れるかはA.I.や環境ではなく、あなた達次第です(笑)

M:僕はプラグインソフトも実機もそうですが、買ったらすぐに使ってみたいと考えています。それを何に使うかと言えば”曲を作るため”なので、Spire Studio Gen 2のようなハードウェアも使ってみたい。新しい物をドンドン取り入れて、自分の音楽の楽しみ方を増やしていくのはミュージシャンにとって大事だと考えています。
『作らなきゃ』と思うよりも、『これで面白いことできるな』と感じて楽しみながら発信して欲しいですね。

T:あついエールをありがとうございます!

K:そう言えばSPYAIRとSPIREって名前似てますねw

T:図らずもそうですね、折角なのでこのままインタビューのタイトルにしようと思います(笑)

Spire Studio Gen 2 日本全国のiZotopeディーラー様にて現在発売中です。
そして今回インタビュー収録に使用させていただいたSTUDIO NOAH様とiZotopeによる新たなSpire Studio Gen2体験コラボレーションを現在予定しています! STUDIO NOAH店舗様での大規模体験キャンペーンは6月中下旬頃の開始予定です!
まずは無償のSpire Appをダウンロードしてお待ちください! お楽しみに!

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