初心者向けポスプロ作業手順2 Mix編

動画の編集をされている方には、音のポスプロ作業をどのように進めたら良いか悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。
ここでは、音声・音楽・効果音のMix方法を解説していきましょう。
1.音声の編集が終わったら
音声の編集を終わらせた後は、音楽と効果音をつける作業をしていきましょう。その際、音声レベルに対してどのぐらいの音量が適切か調整しながら作業していきます。
音声レベルが調整できていないと音楽や効果音のレベル調整が難しいので、先に音声のレベルを調整してから、音楽や効果音の作業に入るようにしましょう。
大きすぎると肝心な音声が聞きづらくなり、内容が理解しづらくなることもあります。
音声・音楽のレベル差がどのぐらいがちょうど良いか、テレビ番組とかを参考にするのも良いでしょう。
音楽や効果音の編集製作には、リバーブを利用することが多くあります。iZotopeでは、Equinox・Aurora・Neoverbなどのリバーブ製品があります。リバーブを使いこなすと音楽や効果音の表現の幅を広げることができます。
2.音声・音楽・効果音のMix
音楽と効果音が付け終わったら、最終的なミックス作業を始めます。
この段階で最終的なラウドネス値に近づけられるようにミックス作業を進めていきます。
目標のラウドネス値と大きくかけ離れてしまうと、最終的にイメージしていたバランスで再生できないこともあるので注意して作業しましょう。
音楽や効果音で音声が聞きづらくなる時、音声のレベルを上げてばかりいると、目標にしているラウドネス値からどんどん離れて行ってしまうことがあります。音楽や効果音のレベルを下げて、ラウドネス値を上げすぎないようにしましょう。
この作業をしているときはInsight 2などのメーターでレベル管理しながら作業するようにしましょう。
3.ラウドネス調整
Mixが完了したら、最終的な納品形態にするための調整をします。
Mixの段階で正確なラウドネス値にならなかった場合は、RX 11などで、最終的なラウドネス調整をします。
RX 11 Loudness Controlを使うと簡単に希望するラウドネス値に調整することができます。
しかし、大幅に目標とするラウドネス値からかけ離れている場合は、Mix作業をやり直すのが良いでしょう。
最後に
ラウドネス調整をすることによって、他の動画との音量バランスが揃い、他の動画と連続で再生されてもレベル変化が少なくて済みます。
見やすい動画にするためにもラウドネス調整はするようにしましょう。