FXEQの使い方【ミックスマスタリング学園】

FXEQはサチュレーション、リバーブ、ディレイ、モジュレーション、ローファイの5種類のエフェクトをまるでEQをかけるような感覚で好きな帯域に好きな量だけ足していくことができるプラグインです。
まずはサチュレーションからご紹介します。FXEQには質感の異なる8つのサチュレーションアルゴリズムがあります。
それぞれの歪みの強さをDriveノブで調整することができます。また、Tiltを時計回りに回すと歪みが高域寄りの特性に、反時計回りに回すと低域寄りの特性になります。
折り返し雑音が気になる場合は、4倍のオーバーサンプリングスイッチを入れて下さい。
フィルターノードの周波数、ゲインはノードそのものを、Qはノードから左右に伸びるハンドルをマウスでドラッグして変えることができます。
通知の表示をダブルクリックすれば数値入力することもできます。また、数値上をマウスでドラッグすることでも数値を変えることができます。
そのノードによる影響のみを聞きたい場合はSボタンを押して下さい。
フィルターカーブ上をクリックすると新しくノードを追加することができ、ノードを選んだ状態でバツボタンを押すとそのノードを削除することができます。
それぞれのノードのフィルターシェイプは4種類の中から選ぶことができます。
続いてリバーブです。リバーブアルゴリズムはHall、Chamber、Plateの3つから選ぶことができます。Pre Delayで、ドライの音が鳴ってからリバーブが鳴り始めるまでの遅延時間を、Decayで残響の長さを設定することができます。
また、音符ボタンを押すことでそれぞれDAWセッションのテンポと同期させて音符の長さや小節の数で指定することもできます。
ディレイアルゴリズムにはClassic、Reverse、Crunch、Modulationの4種類があります。
ディレイタイムはミリ秒で絶対値指定するか、音符ボタンをクリックして
楽曲のテンポに同期させることができます。
また、右側のノブでフィードバックを調整することもできます。
卓球のアイコンをクリックするとピンポンディレイになります。
モジュレーションにはChorus、Doubler、Phaser、Flangerの4種類のアルゴリズムがあります。
ChorusとPhase、Flangerについては
モジュレーションの深さをDepthノブで、周期をRateノブで変更します。
Rateはヘルツで絶対値指定することもできますし、
音符マークをクリックすれば楽曲のテンポと同期させて音符の長さや小節の数で指定することもできます。
Doublerを選ぶと
2つのコントロールがVariationとSeparationに変わります。
Variationを上げると、Doublerで生成された成分のピッチの揺らぎが強くなります。
Separationを上げると、Doublerで生成された成分がより強調されます。
Doublerを選ぶとコントロールがVariationとSeparationに切り替わる
最後にLo-Fiです。
Lo-FiにはRadio、Casette、Vinyl、Tapeの4種類のアルゴリズムがあります。
Vinylはアナログレコードのことです。
Wearを上げると高域がロールオフして信号が歪んでいきます。
Wobbleを上げるとピッチの揺らぎが強調されていきます。
右側のかくかくした線のボタンをクリックすると、
Lo-Fiの処理の際にダウンサンプリングされDACを通った時に発生する
量子化ノイズが再現されます。
FXEQは元の信号にEQのような感覚でエフェクトを足していくプラグインですが、
足されたエフェクトの成分だけを聞きたい場合はFX Onlyボタンをクリックして下さい。
FXEQを通った信号がクリップしてしまう場合はLimiterボタンでクリップを防ぐことができます。
プリセット欄の横のサイコロボタンをクリックすると、
プリセットがランダムで選ばれます。
一期一会の音色、エフェクトとの出会いを楽しめます。
最後に、Amountスライダーを動かすことで
FXEQ全体のかかりの強さを調節することができます。
左側に動かしきれば、FXEQがバイパスされた時と同じ状態になります。
以上がFXEQの使い方のご説明でした。