チュートリアル

スマホで録音した音を修復してみよう【ポスプロ学園】

2025.09.17

スマホで動画を撮影しスマホのマイクで音声も収録すると、マイクから音源までの距離ができてしまいます。そのことにより、音の響きやベースノイズが気になる場合があります。
iZotope RX 11を使用してスマホで録音した音を修復してみましょう。

ベースノイズが強い場合は、Dialogue Isolateを使用します。
Dialogue Isolateを強くかけて完全にベースノイズをなくしていくこともできますが、音質への影響を考えると、ここでは強くかけ過ぎないのがポイントです。「Noise」の部分を調整してノイズを軽減する具合を調整しましょう。
更にスマホで録音した音源は、マイクの指向性の問題で音の響きが強く感じれる場合もあるので、「Reverb」を調整して軽減しておきましょう。

ベースノイズがさほどきつくない場合はVoice De-noiseがお勧めです。
ベースノイズのみの部分をLearnしてかける方が残されたベースノイズのみを軽減することができます。最初にDialogue Isolateを軽く使用してからVoice De-noiseを使用して、ベースノイズのバランスを調整する方法もあります。

さらに必要に応じてDe-humを使用します。De-humは、持続する一定の周波数帯の音を軽減することができます。必要に応じて使用しましょう。

スマホなどで撮影・録音したものは、ある一定の周波数から録音していない部分があります。

Spectral Recoveryを使用することで失われている周波数帯を生成することができます。

最後に

Dialogue Isolateは音声以外の音をなくしてしまうので、音声以外の音を残したい場合はVoice De-noiseを使用する方が良いでしょう。必要に応じて使い分けるのがお勧めです。
ノイズリダクションは一度に強くかけるのでは無く、数回に分けて軽くかけていく方が上手くいく場合が多いので、強くかけるのは気をつけてください。