ブログ

iZotopeが映画芸術科学アカデミー(AMPAS)より『Scientific and Engineering Award』を受賞

2021.02.04

Credit: Richard Harbaugh / ©A.M.P.A.S.

LEAD RESEARCHER ”ALEXEY LUKIN”と70名以上のチームがIZOTOPE RXの研究に取り組んだことが評価され、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)より『Scientific and Engineering Award』を受賞することが発表されました。

この賞は、70人以上の数学者、ソフトウェアエンジニア、サウンドデザイナー、プロダクトスペシャリストなどのチームと共に、iZotopeのRXオーディオプロセッシングシステムの開発者ALEXEY LUKINの仕事にスポットライトを当てています。

映画産業の発展に決定的な影響を与えた功績に対して贈られる「Scientific and Engineering Award」は、現代の映画制作におけるオーディオ修復と改善のための業界標準ツールとしてのRXの地位を確固たるものにしています。

デジタル信号処理と機械学習の技術的進歩を利用して、RXは数え切れないほどの映画やテレビ番組で、破損したノイズの多いオーディオを回復することを可能にしてきました。
機械学習を利用したインテリジェントなツールと直感的なビジュアル表示が組み合わされており、まるで写真を編集しているかのようにサウンドを編集することができます。2007年に発売されたiZotope RXは、その後7つのバージョンを経て、最も革新的なオーディオ修復・エンハンスメントツールとして進化してきました。

RXは、『Whiplash』、『Mad Max: Fury Road』、『Bohemian Rhapsody』などのアカデミー賞受賞作をはじめ、作品賞受賞作『Birdman』、『Black Panther』や『Avengers』などのヒット作の数々にサウンド編集とミキシングで貢献しています。

RXの損傷したオーディオを修復する能力により、オーソン・ウェルズ監督の最後の映画「The Other Side of the Wind(風の向こうへ)」の公開を可能にしただけでなく、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウォーキング・デッド』などの現代の主要作品で日常的なオーディオの問題を解決することができました。
Cinema Audio Society(Technical Achievement賞を5回受賞)などの業界団体から定期的に表彰されているRXは、映画のためのサウンドの芸術と科学に変革をもたらしてきました。

“iZotope社の共同設立者兼CEOであるMark Ethier氏は、「ALEXEYとiZotope社のチームがこのような賞を受賞できたことを大変光栄に思います」とコメントしています。
“iZotopeの共同設立者兼CEOであるMark Ethier氏は、「私たちはオーディオ制作における技術的な障壁を取り除くことで、映画制作の創造的な仕事をサポートすることに焦点を当てています。また、長年にわたって私たちを支えてくれたオーディオの専門家たちのコミュニティにも感謝しています。彼らの創造的なストーリーテリングにおける最高水準の追求が、私たちの仕事の原動力となっています。

“iZotope社のPrincipal DSP EngineerであるAlexey Lukin氏より
「後にiZotope RXとなる技術的なアイデアを初めて開発したのは18年前のことです。”数百行のC++コードを今日のような業界標準のツールに変換することは、オーディオポストのプロとの素晴らしい関係なしにはできませんでした。彼らのクリエイティブなニーズを直接聞くことで、不可能なオーディオ編集の方法を現実のものにすることができるようになりました。」

iZotopeは、マスタリング用のOzone、ミキシング用のNeutron、レコーディング、制作、コラボレーションツールのSpireエコシステムなどの音楽制作ソフトウェアでも高い評価を得ています。
Spireの最も熱烈なファンの中には、ピート・タウンシェンド、トレイ・アナスタシオ、フィービー・ブリガーズ、パラモアのヘイリー・ウィリアムスなどがいますが、iZotopeのソフトウェアはビヨンセ、シア、ドジャ・キャット、ショーン・メンデス、ケンドリック・ラマーなどのレコードを形作るのに役立っています。

(2021年2月現在、本受賞を記念したイベントやキャンペーンをiZotope JapanとMedia Integrationにて現在準備中です。どうぞご期待ください。)